新型コロナウイルス関連の規制やウクライナ情勢の影響で、石油・石炭の価格が高騰しており、大手各社の電気・ガス料金は数か月連続で値上がりし続けているため、2022年の冬は、電気代・ガス代の値上がりも懸念されています。
今回は、暖房器具の特徴や、快適に冬を過ごすために効率良く部屋を暖める方法、電気代を抑える方法などについてご紹介します。
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そもそも冬の電気代はどれくらいかかっているの?
1年で最も電気代が高いのは冬の時期。
地域によって差はありますがだいたい11月ごろから暖房が使われはじめ、1~3月ごろに最も利用されているようです。
政府統計の総合窓口(e-Stat)によると、2022年の1~3月における月平均の電気代は12,301円!
例年の電気代平均が8000円代を考えると、冬場にかかる費用がほかの季節に比べて高く、コロナ禍によりテレワークが増えて電気代がかかっているのがわかります。
※世帯構成2.3人想定(全国の総世帯平均人数より算出)
引用:政府統計の総合窓口(e-Stat)『家計調査 家計収支編 総世帯』
冬の電気代が高いのはなぜ?
暖房器具を使う
冬は外気温と室温の差が大きく、部屋を適温にするために必要な電力がほかの時期よりも大きいため、電気代も高くなります。
また、エアコンだけでなく、電気ストーブやこたつ、ホットカーペットなど、数種類を併用することで電気代が一層高くなるケースも多いです。
電気をつける時間が長くなる
冬は日照時間が短いため、夏よりも部屋の中で電気をつける時間が長く、電気代も高くなりやすいです。
また、外が寒いことから在宅時間も多くなりやすく、暖房を使用する頻度が高くなることで消費電力も増加してしまいます。
暖房器具の特徴を知って効率良く部屋を暖めよう
空間全体を暖める暖房器具
- エアコン
- ファンヒーター
- 床暖房
局所的に暖める暖房器具
- こたつ
- 電気カーペット
- 電気ストーブ
簡単にできる!冬場の電気代を節約する方法
お部屋の暖気を逃がさないようにする
暖房器具でお部屋を暖めても、50%ほどの暖気が窓から逃げてしまっているのはご存じでしょうか?
逆に言えば、窓周りの断熱対策をすれば、いままでより少ない電力で快適に過ごせるということ。
例えば、カーテンを床までつく長いものや、厚手のものに変えると暖かい空気を逃がしにくくなります。
複数の暖房器具を使い分ける
暖房器具にはそれぞれに役割があるもの。
例えばエアコンのように空間全体を暖める暖房は、お部屋を暖めることができますが、時間がかかります。
こたつやカーペット、電気ストーブのように、体に当たっている場所を暖めるものと併用すれば、空間全体が暖まるまでの間も、暖かく過ごすことができます。
エアコンの使い方を変える
肌寒さを感じて、ついついエアコンの設定温度を変えていませんか?
温度設定を上げても、エアコンの暖め方では温度ムラができやすくなっています。また、設定温度を1度変えるだけで、年間約1,430円も電気代が節約できるというデータもあります。
引用:資源エネルギー庁『家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約』
電力会社を見直す
使い方やお部屋に工夫をするほかに、思い切って電力会社・契約プランを見直してみるのも手です。
テレワークの広がりなどもあり、生活スタイルが変わったという人も多いはず。
近年では電力自由化を受けて、電力会社が増えており、さまざまな電力プランが各社から提供されています。
自分の生活スタイルと、電力プランを見比べて、適切なプランを選択すれば節約に繋がります。
まとめ
寒い冬も、健康に快適に過ごすために欠かせない暖房器具。
ちょっとの工夫で効率良く電力を使い、節約できるのです。
今回ご紹介した各家電の特徴や節電方法を参考に、お家の電気代を見直してみてはいかがでしょうか。