最近、物忘れに効くサプリや飲み物のCMを良く見かけます。
今回は認知症予防に効果的な食事に注目して、具体的な食材やジャンルなどについてご紹介します。
認知症とは
認知症とは、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出る病気です。
記憶の消失や理解力、判断力が大きく低下するなどの症状があげられ、脳の病気や障害など様々な原因で発生します。
また現在のところ根本的な治療法がなく、予防することがとても大切です。
中でも食事の改善は、運動や睡眠などの習慣と同様に、認知症予防に大きな効果があると言われています。
認知症予防のための食事
認知症の予防に大切なことは脳の健康を維持することです。
生活習慣病の改善と食事からの老化予防が大切です。
- バランスの良い食事
- 摂取カロリーを守る
- 塩分を控える
- 間食、糖分を控える
次に認知症の予防になる食べ物を見ていきましょう。
認知症の予防になる食べ物
魚
イワシ・サンマ・サバなどの青魚を積極的に摂取することは、認知症予防に役立つといわれています。
これは青魚にはDHAやEPAと呼ばれる「不飽和脂肪酸」が豊富に含まれており、悪玉コレステロールを減らす働きが期待できるからです。
脳の構成成分であるDHAは記憶力や判断力の向上につながり、認知症防止に期待できるでしょう。
EPAも血管を拡張して血行を良くするため、生活習慣病の予防に効果的です。
緑黄色野菜、豆類、果実類
緑黄色野菜であるアスパラガス・にんじん・かぼちゃ・ほうれん草などは、ビタミンCやビタミンEが豊富です。
これらのビタミンは、血中コレステロールの値を下げたり、血管の老化を防ぐ抗酸化作用を高めたりする働きがあるとされています。
カレー
カレーにはターメリックという香辛料が含まれています。
その中のクルクミンという成分が、免疫細胞を活性化し、認知症の予防に役立つ可能性があるという研究がアメリカやシンガポールで発表されました。
コーヒー
コーヒーに含まれるクロロゲン酸はポリフェノールの一種で抗酸化作用を持っています。
緑茶
新茶に多く含まれるテアニンといううまみ成分(アミノ酸)には血圧上昇を抑制し、脳の神経細胞を保護する働きもあり、認知機能の低下を抑える作用があると言われています。
赤ワイン
赤ワインに含まれるポリフェノールには、強力な抗酸化作用があり、老化、動脈硬化、高血圧、認知症予防への効果が期待されています。
また大量の飲酒はかえって認知症の危険性を高める可能性があるので、適度な量でとどめましょう。
認知症のリスクを上げる食べ物
- 肉の脂身(ラードやヘッド)
- マーガリン
- ショートニング
特にファーストフードや市販のお惣菜、菓子類、菓子パンなど中心の食事になるとトランス脂肪酸の摂取量が増えるので、これらの食品の過剰摂取は控え、適度な摂取に留めることがおすすめです。
自分で調理することも認知症予防に
自分で調理をすることも認知症予防としてオススメです。
調理は何を作るか?材料はどうやって切るか?など複数の作業を同時に行うので、特に頭を使っています。
また調理の時は立っているので、身体機能も維持できます。
脳の前頭前野の活性化を誘起する可能性もあると言われ、認知症予防にも効果があると期待されています。
まとめ
肉ではなく魚中心の料理をこころがけ、野菜もバランスよく食べることが食生活改善の一歩になるでしょう。
また食べ物だけでなく健康的な生活習慣が認知症防止につながるでしょう。
一度ご自身の食生活を含め生活全般を見直し、改善してみてはいかがでしょうか。