2021年7月15日

要介護認定に有効期間や更新があるのはなぜ?

介護保険の有効期間イメージ
やっと認定がおり、介護保険証が手元に届いたけど、よく見ると有効期間が!
今回は要介護認定の有効期間や更新のやり方について紹介します。

要介護認定の有効期間はなぜ必要か?

要介護認定の有効期間は、介護を必要とする人が常に適切なサービスを受け続けられるように設定されるものです。
必要なサービス
高齢者の心身の状態は若い人に比べると変化しやすく、月日の経過とともに介護の手間が増えたり減ったりすることが考えられます。
つまり、介護を必要とする度合いが変われば必要なサービスも変わる可能性が高くなるのです。
特に、進行性の疾患を抱えている人や、中程度の認知症を患っている人は、症状が急激に進行して介護の手間が増大することもあります。

そこで要介護認定では、定期的に対象となる高齢者の状態を確認し、より適切な環境を整え続けるために有効期間を設けています。

要介護認定は自動更新されない

要介護認定は自動更新ではありません。
更新を忘れてしまうと全額自己負担になるので注意しましょう。
更新申請は有効期限の60日前から可能です。
申請から結果まで1か月かかることを考えれば、60日前になった時点で申請しておくとよいでしょう。
早めの手続きが無難です。

要介護認定の有効期間

初めての要介護認定だと、有効期間は原則6か月です。
更新の有効期間は原則12か月です。
ただし、心身状態や介護の必要度によっては、3~11か月の間で短縮されたり、13~48か月の間で延長されたりすることもあります。
(厚生労働省は2021年2月26日、介護保険法の施行規則を新たに改正したと全国の自治体へ通知。要介護認定の更新時の有効期間について、上限を4年に延長)

更新手続きのしかた・流れ

更新手続き
要介護認定の更新は、記入した更新申請書に介護保険被保険者証を添えて窓口で手続きを行います。
自治体によっては、身分証明書や印鑑が必要となることもあるので、詳細は各自治体に確認しておきましょう。

まとめ

心身状態が著しく低下し、今まで以上に介護サービスが必要となった場合でも、更新を待たずに要介護認定の見直し(区分変更)を行うことができます。
いずれも担当のケアマネージャーが申請手続きを代行してくれます。
安心して相談してみましょう。
安心して相談