2020年に開業し、話題を呼んでいる下北沢駅近くの「BONUS TRACK(ボーナストラック)」。
今回はこの施設についてを紹介し、店舗兼住宅に住むメリットとデメリットについても触れたいと思います。
BONUS TRACKとは
小田急電鉄株式会社が開発を進める「下北線路街」に、2020年4月1日(水)に開業された、新たなスタイルの商店街です。
その名前の由来は、お店を開くことができる「ボーナス」と、線路跡地を表現した「トラック」、そして音盤における「ボーナストラック」は、本来のアルバム構成には含まれていないものの、アーティストがやりたいことを表現しやすい部分を意味しています。
その「ボーナストラック」と同じく、余白のような場所として、さまざまな人が本来やりたいことを思う存分チャレンジできる施設にしたいという想いが込められているそうです!
どんなお店があるの?
SOHOは1階5坪、2階5坪の合計10坪の店舗兼住宅4棟で、カレー&バー、有名コレクターのレコード店、日記本の専門店、秋田の食材・酒などに特化した店、酒やコーヒーも飲める本を読むための店など、個人事業主中心の個性的な店で構成されており、
店舗は、毎月約40本のトークショーなどを行う新刊書店、24時間営業の会員制コワーキングスペース&フリーキッチンの店、世界各地の発酵食品の販売店、コロッケ定食店の4店舗が入居しています。
なぜ話題になっているのか
昔は個性的な個人店が多く、まちとして魅力的だった下北沢が、近年は賃料が3倍ほどにもアップ、チェーン店など大きな資本による、均質的な店が増えてしまったということ。
世田谷区は住宅地として人気のあるエリアであるにも関わらず、総務省の2018年の住宅・土地統計調査の確定値に基づいて分析すると5万戸ほどもの空き家があること。
この2つの課題を解決するために、新たに生まれた土地に若い個人の事業者でも手を出せるような店舗を作り、失われた個性を再生させることができたからです!
また、用途地域から求められる規制から1階は店舗、2階は住宅となった各階ともに5坪(16.5㎡)というコンパクトな建物となったおかげで、家賃が抑えられた点も話題となっています。
店舗兼住宅に住むメリット・デメリットは?
店舗兼住宅に住むことには、いくつかのメリットがあります。
経済面におけるメリットもあるので、安定した経営をするため、収支計画を練るためにもチェックしておきましょう。
- 経費を軽減できる
- 通勤時間がなくなる
- 子育てがしやすくなる
店舗兼住宅に住むことにはデメリットもあるので、自分にとってメリットを上回るほどの内容ではないかを確認しましょう。
- プライベートの区別がつきづらくなる
- 店舗空間の不衛生が居住空間に影響する
- 都市部では駐車場が確保しづらい
まとめ
条件を満たすことで、飲食店を経営し、自宅兼店舗にすることは可能ですがメリットとデメリットがあるので、家族の有無や自分が望む働き方と照らし合わせて、どのように経営するかの検討は大事です。
ですが、ボーナストラックのような支援型開発にアンテナを貼り、「とにかくやってみよう」と自分のお店を出す夢を描くのも良いのではないでしょうか。