新型コロナウイルスが経済に打撃を与え、不動産市場への影響を懸念する声が多くなっています。
不動産価格が暴落するのではないか? 今買ったら損をするのではないか? などに加えウイルス感染のリスクもあり、不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はこの状況下で家の買い時はいつかをご紹介いたします。
コロナウイルスが不動産価格に与える影響
今回のコロナショックで下落の可能性はありますが、現在の中古マンション価格を見る限り、バブル崩壊時ほどのインパクトはなく、短期的にはリーマンショック時に近いと考えられます。
ただし、「経済活動の制限」、およびそれによる「消費(マインド)の低下」が起こっているため、マンション価格(特に東京都心など)は株価と連動しやすいので、不動産投資資産としても人気がある富裕層向け物件、いわゆる億ションは大きな影響を受けるでしょう。
住宅ローンの金利はどうなる?
コロナショックによる経済対策として金融緩和がより行われることを踏まえると、今の長期金利を上昇する意味は日銀にとってはありません。
また金利とは住宅ローンを販売する銀行等の収益となっていくのですが、今の水準がギリギリ収益を出せる最低ライン(住宅ローンの貸し倒れ率は0.2%程度)と言われており、大幅な下落も考えられません。よって、現状維持が続くと思われます。
また感染や失業などで住宅ローンの返済が心配ですが、住宅ローンには、疾病やけがで就業不能となった際に保障してくれる商品もあります。
家の買い時はいつ?
コロナウィルスによる停滞が早期に終息すれば、中古マンション(首都圏など)で2,000万円~5,000万円台の物件は10%前後の下落と予想されています。どうしても資金繰りが厳しい売主(個人・法人ともに)が発生し、不動産を現金化したいというニーズが高く発生するため、そういった売り物件については10%ほどの大きな値引きが見込めるからです。
こういった物件価格の下落、住宅ローン金利の最低ラインを踏まえると、購入のタイミングとしては今と言えます。
また「リーマンショック時では約1年後が買い時であった」ことを踏まえて「とりあえず1年様子を見てみよう」というのも良いと思います。ただし、賃貸にお住まいの場合は値下がりを待っている間の賃料支払いも無視できませんね。
After、Withコロナの住宅のあり方
Afterコロナ、もしくはWithコロナという視点からは、住宅のあり方の変化も訪れそうです。
リモートワークの一般化による通勤時間の減少および在宅時間の増加から、通勤利便性よりも家・街の住み心地がより重要となっていき、また書斎のある家や、ワークスペースが確保できる間取りなどが注目されていくでしょう。
まとめ
検討において最も大切なのは、お金と時間と目的のバランスです。ご自身の人生においてより長い時間を快適な環境で暮らすこと。これは、何にも代えがたい価値ではないでしょうか。
コロナ禍の今だからこそ、おうちでゆっくりと情報収集するチャンスです。ぜひ気軽に、オンライン相談をご利用ください。