新型コロナウイルスの影響で、職場に出社せずに自宅等の会社外で働くテレワークが急速に広がり、webサービスを提供するITベンチャーをはじめ、従業員数が数万人の会社でもテレワークが導入され、思いがけずに、テレワークのスタートとなった方も多いはずです。
今回は今後も広がり続けていくことが予想されるテレワークで変わる生活スタイルについてご紹介します。
そもそもテレワークとは
ICT(情報通信技術)等を活用し、普段仕事を行う事業所・仕事場とは違う場所で仕事をすることをいいます。
・雇用型
社外から、社内のデータにアクセスして業務を継続できるため、効率的で多様な働き方が可能となります。
・自営型の場合
個人事業主がクラウドソーシング等を活用し、各自のライフスタイルに合った条件を選択して、業務を請け負う働き方を、自営型テレワークと呼んでいます。
国も導入に支援
テレワークの導入を国も支援しており、助成金制度は毎年複数あります。特に今年は、国や都道府県による新型コロナウイルス対策の特別な助成金がいくつか設けられています。
- 【厚生労働省】働き方改革推進支援助成金
- 【経済産業省】IT導入補助金2020(特別枠)
- 【東京都】事業継続緊急対策(テレワーク)助成金
テレワークの導入で働き方や暮らし方に与える影響
テレワーク導入前の家選びの条件は、交通利便性や生活利便性を求める割合が高い傾向にありました。
第1位: どこにいくにも電車・バス移動が便利
第2位: 車や交通機関があれば日常のものはひととおり揃う
第3位: 歩く範囲で日常のものはひととおり揃う
しかし、テレワーク導入後は
第1位: 物価が安い
第2位: 住居費が安い
第3位: 防犯対策がしっかりしている
となっており、通勤利便性にとらわれずに、生活のしやすさ、安全面などの関心が高まることがわかります。
生活の場としての郊外が、働く場になり得ることをテレワークは示したわけです。
※(株)リクルート住まいカンパニー「テレワーク×住まいの意識・実態」より
テレワークをきっかけに郊外へ引っ越しをした事例
テレワークをきっかけに引っ越しをした人の中には、東京から趣味のサーフィンを楽しめる湘南に転居した事例があります。
平日の朝からサーフィンを楽しみ、ハーブを育てるなど自然に親しみながら、海の近くでの暮らしを楽しんでいるそうです。
また、ほかにも正社員で働き続けられることを条件に、ご夫婦ともにフルテレワークができるIT系の企業に転職し、地方移住したファミリーもいます。
テレワークを導入することで人生において大事にしたいことを優先しながら働くことができているようです。
まだまだ課題もあるテレワーク
メリットばかりではないテレワーク。以下のようなデメリットがあることを理解することも大切です。
- 情報漏洩のリスクが高まる
- 上司の目が無いためサボってしまう
- 部下のマネジメントがしにくくなる
- チームワークが悪くなる
- コミュニケーションが減る
- 従業員間・部門間で不公平感が出る
- 本拠地側の社員に負担がかかる
最後に
テレワークという手段が広がることで、納得のいく賃金で、やりたい仕事をしながら地方で暮らすというワークスタイルが当たり前になるかもしれません。
郊外でのんびり仕事するのも夢ではなく、現実になる時代がもうそこまで来ているといっても過言ではありませんね。