2020年1月29日

【事前に確認】リノベーション済の中古マンションを購入する際の注意点

新築マンションの価格高騰によって、中古マンションの購入を検討する方が増えています。特にあらかじめリノベーションされている物件は、新築のようにピカピカのお部屋なため人気があります。
しかし見た目の綺麗さに惑わされて、実際に住んでみると不具合があった…なんてことも。人生の中で大きな買い物のため、後悔しないように事前に確認できるポイントをご紹介します。

リフォームとリノベーションの違い

最近ではリノベーションという言葉をよく耳にするようになりましたが、リフォームとの違いってよくわからない…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

リフォームとは、老朽化したり汚れた設備を新築の状態に戻すことを言います。賃貸の場合でいう原状回復と同じ意味合いです。
一方でリノベーションとは、大規模な工事を行い、間取りや内装、設備などを変更します。元の状態に戻すリフォームに対して、リノベーションは+αの付加価値を付けるために行われます。フルリフォームとも呼ばれることがあります。

リノベーション済物件のメリット

新築より安価に綺麗な家に住める

新築では予算が合わないけれど、中古物件には抵抗がある…という場合でも、リノベーションなら新築同様に綺麗な家に住むことができます。また、価格も新築購入よりも比較的控えめに購入することができます。

ローンの負担が少なく済む


中古物件を購入してからリノベーションする場合、住宅ローンに加えてリフォームローンを借りなければならないケースもあります。リノベーション済物件の場合、住宅ローンのみで済みます。

リノベーション済物件の注意点

水回り


リノベーション物件で多いトラブルは、すばり「水回り」です。
キッチンやトイレはきれいにリノベーションされていても、実は配水管が老朽化していて、住んでいるうちに水漏れが発生していたケースがあります。

騒音

比較的新しい物件はさほど気にはなりませんが、築年数が古い物件をリノベーションした場合は、防音性の高い壁や床材を使用しておらず、ドアの開閉音や歩く音が響くなんてことも。

共用部分


お部屋はリノベーションされていて綺麗でも、エントランスや廊下などの共用部分はリノベーションされていません。ゴミや自転車が放置されていないか、住民のマナーが守られているかなどの雰囲気を確認することが大切です。

耐震基準

築年数が経過している場合、耐震改修や補強を行っているかを確認しておきたいですね。合わせて大規模修繕計画も確認して、きちんと管理が徹底されているかも大切なポイントです。

換気


古い物件の場合、24時間換気システムがついていない場合があります。間取りの関係で取り付けられない場合もありますので、他に空気の通り道があるか、部屋の換気は十分にできるかも確認しましょう。

最後に

いかがでしたか。室内の綺麗さに惹かれて購入しても、数年経つと思わぬトラブルが起きることもあります。お部屋だけでなく、床下や配管、共用部分など全体を注意深く確認することが大切です。
また、内覧の際は昼間だけでなく、夜、朝の周辺環境の雰囲気などを見ておくと生活が想像しやすいですね。