2019年10月31日

新築を建てる際の地鎮祭と上棟式とは?

新築を建てる際に、「地鎮祭」と「上棟式」という祭事が古くから行われてきました。
最近ではあまり見かけることがなくなってきましたが、地方や古くからの伝統を大切にする地域では今も行われています。
今回は地鎮祭と上棟式について、いつするのか、どういうことをするのかなどをご紹介していきます。
マイホームを建てる際に、ぜひ参考にしてみてください。

地鎮祭


地鎮祭とは、読んで字のごとく「土地を鎮める祭事」です。
工事を始める一番最初のなにもない更地の状態で、無事に家が建つように、家族が幸せに暮らせるように祈願します。
施工会社に紹介された神社か世帯と縁のある神社が、主に吉日に執り行います。
土地の中央に裁断を設け、周囲を注連縄で囲います。祭壇は、施工業者が準備してくれる場合がほとんどですが、念のため確認をしておきましょう。施主は祭壇へのお供え物を用意しましょう。
お供え物

  • 清酒一升瓶
    「奉献」の熨斗を付けましょう。
  • 海の幸
    鯛が一般的で、ほかにも昆布やするめの場合もあります。
  • 山の幸
    リンゴやみかんなどその季節の果物を用意します。
  • 野の幸
    トマトやナスなどの地面の上にできる野菜と、人参や大根などの地面の下にできる野菜の両方を用意します。
  • 塩一合
  • 水一合
  • 人数分の紙コップ
    杯の代わりに用意する場合もあります。

地域や神社によって用意するものが違う場合がありますので、事前に確認をしておくといいですね。
また、神主さんにお渡しする御初穂の相場は20,000~50,000円ほどですが、こちらも事前に神主さんに確認しておくとスムーズですね。

上棟式

地鎮祭が終わったら、いよいよ着工です。
更地だった土地を均し土台が完成、柱、梁、桁などの骨組みの最も高い屋根の頭頂部に「棟木」を取り付けるときに行われます。
本来は骨組みまで工事が無事に進んだことへの感謝と完成を祈願するものですが、近年は大工さんや工事関係者を労うために行われています。そのため神主さんを招くことは少なく、棟梁に仕切ってもらうのが一般的です。
また、上棟式を行うタイミングは工法により異なっているので注意が必要です。

破魔矢を飾り、上棟の儀を行ったあとは飲み物や飲み物を用意して、職人さんを労う宴席を設けたりします。
また、棟梁や工事関係者へご祝儀を贈ります。これまで無事に施工が進んだことと、これからもよろしくお願いしますの気持ちが込められています。
棟梁、現場監督・設計士、職人さんと贈る相手や地域によって値段も様々ですので、不安な場合は事前に確認をしておくと安心ですね。

地鎮祭と上棟式の服装

祭事と聞くと、スーツや正装をなければいけない気になりますが、地鎮祭と上棟式は普段着で問題ありません。大工さんも作業着で出席されることもあります。

ご近所への挨拶


地鎮祭の前にご近所へ挨拶に伺っておくと、住み始めてからも近所付き合いがスムーズに進めやすいです。
工事が始まったら騒音が出てくるので、その旨も合わせてお伝えしておきましょう。
また、上棟式の際にも一言声をかけておくと、印象もよくなりますね。

最後に

いかがでしたか?地鎮祭と上棟式についてご紹介しました。
最近では時代の変化や費用面の関係で、地鎮式だけ行うこともあります。
また、ハウスメーカーの見積もりに含まれている場合もありますので、その場合は担当者にどこまで用意すればいいのか相談しましょう。
形式も大切ですが、一番は気持ちです。無理をせず、自分たちにあったスタイルで進めていきましょう。