近頃新築マンションより中古マンションを購入してリノベーションする傾向が強くなってきています。新築マンションの値段が上がる一方、中古マンションはお手頃価格で手が出しやすい他、リノベーションでお好みのデザインに生まれ変わらせることもできるのが人気の理由と言えます。しかし、中古マンションを購入するうえで気を付けていただきたい3つの点がありますので紹介していきます。
注目したい管理状態
ついついお部屋を買う際は内観ばかりに気を取られがちですが、しっかりと共用部分や外観など管理状態に注目してみましょう。中古マンションですので当然の事ながら築年数が古い物件ほど建物が劣化しています。タイルやコンクリートが剥がれ落ちていないか、外壁に酷いひび割れがないかなどをしっかり確認しましょう。
共用部分の清掃が行き届いているか、ゴミ捨て場を確認し分別がしっかりと行われているかも注意すべきポイントの一つです。
長期修繕計画を確認しよう
まずは長期修繕計画の有無を確認することから始めましょう。この長期修繕計画は管理組合が建物の老朽化を防ぐために作成しているもので10~30年くらいの期間を対象としています。マンションのどの部分をどのように修繕するのか、どの時期に修繕工事を行うのか、費用はどれくらいなのかを予定するものです。大規模な修繕を行う場合は各戸から修繕費を徴収することもありますので、どのくらいの費用が徴収されるのかをしっかり念頭に置いておきましょう。
この長期修繕計画は築年数の古い建物ほど用意されていない事もあります。用意されていない物件ほど今まで修繕がきっちり行われていない事も多く、中古マンション購入後に計画が出来た場合、各戸の負担費用が大きい可能性も考えられます。せっかくお手頃で購入したマンションでもこうなってしまうと大きな痛手を被りますので進んで確認するようにしましょう。
間取り変更可能じゃない事もある?
リフォームやリノベーション前提で中古マンションを購入される方が大多数ですが、実は全てのマンションが間取り変更可能という訳ではありません。自分の好みに合わせることができるのが中古マンションの魅力ですが、強度の問題や配管スペース、配管の構造上移動が不可能な物件もあります。購入される前にリフォーム会社に間取り変更、水回りの移動は可能かしっかりと確認をとりましょう。
同時にペットを飼われている方は管理規約の確認をオススメいたします。マンションによってはペットの飼育不可のものもありますので購入後に発覚しては遅いので気を付けましょう。
最後に
中古マンション購入に関する3つの点をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?魅力の多い中古マンションですが落とし穴も多く、確認を怠ると大変な事態に陥りかねません。中でも長期修繕計画の閲覧は義務化されていませんので要注意です。
一軒家と違い多くの人が生活されていますので、最低限のマナーがしっかりと守られているかも重要なポイントです。その他は一軒家、新築マンション購入と変わらず立地や、時価変動もしっかり確認すると再度手放す際に少しでも高く売ることが出来るかもしれませんね。